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生態の美

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來青閣、橫虹臥月、香玉簃、月波水榭

方鑑斎前にあるカジュマルの老木は、書斎と共に歳月を重ねてきました。また、ハマイヌビワがカジュマルの樹体を巻くようにしてよじ登る姿は亜熱帯の自然景観を庭園内に溶け込ませ、時間のトンネルに吸い込まれたような気分にさせられます。歳月と自然が融合する景色の中で、青春の光の麗しさがひそかに揺れ動いたような雰囲気を醸し出します。

アイチアカの株丈は高くないですが、枝と幹は直立し、葉は大きく幹の先端に集中し幾つにも重なり合う感じになっています。さらに、葉の色が変化に富んでいるため、景色を彩る効果があり、石をメインとした景観作りによく取り入れられ、伝統的な庭園にもよくその姿を見ることが出来ます。

伝統的な庭園に見られるサザンカは常緑潅木に属し、高さは約1~3mで品種が非常に多く、花の色は赤、ピンク、ローズ紅色、薄紫、パウダーホワイト等があり、また、まだら模様や絞り模様などもあります。花びらは単弁のものと複弁のものの両方があります。

「マンゴー木の果実」はかつてお菓子が買えなかった田舎の子供の大好物でした。少年時代の思い出の中には、常に塩漬けにした青マンゴーの甘酸っぱい味がありました。マンゴーの原産地はインド、マレーシアで、台湾にはおよそ17世紀にオランダ人によって持ち込まれました。

アコギは現在知られている中で一年の落葉回数が最も多い大喬木で、毎年2~4回完全に葉が抜け落ちます。落葉してまもなく、裸の枝の先から新芽が出て、新芽の外側は白色の大きな托葉に包まれて蕾を形成します。新しい葉が伸びると、托葉は地面一杯に落ち、まるで一面に花びらを敷き詰めたようになります。

もし樹の上からピッコロのような音色が聞こえたら、頭を上げて眺めてみてください。メジロの小さくて軽やかな姿を発見する事が出来るかも知れません。メジロの最大の特徴は目の周りが白い線で囲まれている点で、頭から尾まで大部分が黄緑色、喉の部分と尾の下を覆う羽は黄色、胸と腹の部分は薄い灰色、くちばしと足は黒色です。

熱帯雨林の指標の植物で、南台湾にはよくある植物です。台湾の老木名簿の中において、その数の多さは上位3位に入るほどです。幹は非常に色が深く、その上にはよくこぶ状の突起があります。

落葉大喬木で、縁起の良いひし形の葉を持ち、秋から冬に季節が変わる頃になると葉の色が鮮やかな紅色に変わり、落葉時には大自然を愛する友人が拾い集めて本のしおりにします。ナンキンハゼはタトウダイ科に属し、その特色は白色の乳液を持ち、触れた後にはアレルギーを引き起こさないよう洗い落とさなければなりません。

昔「香玉簃」は四季の花々を観賞するところでした。現在は旧正月になると園邸で菊花展が催され、来園客は、林家で昔、客が花見をした様子を体験できます。

現在庭園で植栽されているツツジは主に園芸栽培用の種類で、一般的には西洋ツツジ、平戸ツツジ、久留米ツツジ、さつきツツジなどの四種類があり、園内にあるツツジは主に前の二種類です。

落葉小喬木で、桃、梅とスモモは全て同じ科に属し、花の色が違うほか、葉の長さも異なります。この三つの植物の葉を比較してみると、「桃は長く、梅は短く、スモモはその中間」であることが分かります。

伝統の庭園には必ず梅があります。もちろん園邸も例外ではありません。その原産地は中国大陸で、1661年から1974年までの間に華南や日本から次々と台湾に伝わり、やがて販売目的で栽培されるようになりました。

園内のレンブは芝生の点景と言えることができ、月波水榭から庭園を見るときのポイントとなっています。オランダ人がジャワ島から台湾に持ち込んだもので、台湾語の名称である蓮霧はインドネシア語のJUMBOから来ており、現在は台湾各地の海抜の低い平原地帯でよく見かける果樹です。

園内で最も喜ばれる野花は、おそらくカタバミ科のムラサキカタバミでしょう。多年草で、四季を通して満開する花を見ることが出来ますが、外来種に属するムラサキカタバミは台湾で繁殖しにくい植物です。繁殖は鱗茎の周囲に小さな鱗茎を生じることで行われます。

園邸と文昌街(園外の道の名前)は低い壁で隔てられており、ブッタンチクはその壁に密着するように植えられ、落ち着いた趣をさらに醸し出します。オオフクチクとも呼ばれ、中国名の「葫蘆竹(ヒョウタン竹)」はその形がヒョウタンとよく似ているところから来ています。高さ約1.5メートルから2メートルで、二つの形状の竹稈を持っており、比較的長めの正常な形状と、節間が短くて膨らんだ特異な形状があります。

木カササギは台湾特有の亜種で、雌雄の大きさは似ており、体の色も似ています。額、頬、尾は黒い羽、翼は黒色で白い斑点があり、頭から首にかけてはネズミ色、背中は灰褐色、腰と尾の上の羽は灰色、喉と胸の上部は暗褐色、胸の下部は灰色、腹部は白色、尾の下を覆う羽は紅めの茶褐色、嘴と足は濃い灰色をしています。

ジュズカケバトは台湾特有の亜種で、鳩とよく似ています。雌雄の体の色と大きさは似ており、首の後ろの黒色と白い斑点が名前の由来です。全身は赤褐色に近い色で、嘴は濃い灰色、足は赤、頭は灰色、尾は黒く、白い縁取りがあります。

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